10.13.金  
性の多様性についての学習
 今日から涼しく雨がちの天気が続く予報が出ています。急激な気温変化に寄って体調を崩さないように気をつけたいところです。

 2時間めの考査終了のチャイムが鳴り、しばらくすると、生徒たちの声が教室の窓から中庭へと広がり、校舎の壁に当たって反響しています。試験から解放され、出来栄えはどうであれ、ひとまず安堵したことでしょう。

 考査が終わってすぐの3時間め、全学年全クラスで、来週火曜日10月17日午後に行う人権学習講演会の事前学習をしました。テーマは「性の多様性〜自分らしく生きる〜」です。性には、からだの性、こころの性(性自認)、性的志向、社会的・文化的な性(ジェンダー)とさまざまです。
 来週講演しに来てくださるシンガーソングライターでタレントの悠以さんは、からだの性とこころの性とが一致しないトランスジェンダーで、周囲や社会からたくさんの偏見や制約を受け、辛い思いをしながらも、自分らしく生きようと困難と向き合い、そして、「いつか性別で区別しなくても、どういう人かを見てもらえるような社会になれば」と、啓発活動を続けられています。

 昨日のある夕刊に、ちょうど「Xジェンダー」の記事が載っていました。Xジェンダーとは、自分が、男性でも女性でもあると感じたり、また、ある時は、男性でも女性でもないと感じるというこころの性を持った人です。そのことが原因で、周囲に受け入れられずに悩みを持つ人たちが、ようやく集まって支え合う輪ができたと内容の記事でした。

 私たちは一人ひとり顔が違うように、性のあり方も一人ひとり違います。また、歳を重ねると変化することもあります。大切なのは、違いを互いに認めあう心を持つことです。
 
 今日は、事前学習として多様な性があることと、LGBTの言葉の意味等について学びました。各ホームルーム教室でプリントを配付して、担任の先生が熱心に教えられていました。プロジェクターを使って説明しているクラスもありました。