10.05.木  
3年生男子体育はバレーボール
 明日から中間考査が始まります。今日の授業は午前中で終わり、午後からは明日以降の考査に向けて各自で勉強する時間をとっています。食堂も明日から考査が終わるまでお休みになります。

 今日は体育の授業を3時間見学しました。どの授業もすばらしく、なるほどと感心することがありました。1時間めは、体育館でY先生の3年5、6組男子のバレーボールの授業です。

 体育の授業の始まりは、学年や種目に関わらず統一されています。まず、始業のチャイム前にはほぼ整列しています。そして、「では始めます」「お願いします」「座りなさい」「失礼します」と先生の言葉に大きな声で返事をして直ちに行動。ごく自然にできています。先生が今日の授業の予定と目標を伝えられたあと、生徒2人が前に出てきて号令をかけながら、準備体操、ストレッチ、補強、ジョギングを生徒たちで行います。生徒を主体にしながら、規律ある授業形態が完璧に確立しています。

 5組の男子がネットの設営をしている間に、6組の生徒はアンダーパス、オーバーパスの練習をしています。ネットの設営が終わるとペアになって、アンダー5回、オーバー5回を交代で2セットずつ行います。丁寧に投げてもらって返す、投げてもらって返す、の繰り返しです。オーバーは両腕の親指と人差し指で三角形を作るようにと、先生のアドバイスが入ります。
 次に真上にオーバーでトスを5回以上連続して上げる練習です。いつも同じ動作ができ、ボールコントロールがうまくできているか確認する事ができます。



10.05.木  
基礎から実践へ
 次に、ペアの投げる人がネット際に、アンダーまたはオーバーで返す人がライン上に立ちます。これだけで、一気に実践的になりました。返す人は、次にトスがしやすいような位置に返すように努めます。今日の目標は「レシーブ→トス→アタック」の3段攻撃ができるようになることです。

 トスの次はアタックの練習です。5分間壁打ちをしました。高いところからまっすぐに打ち下ろすこと、いつも同じ所に打てるようにと連続5回続けられるようにと、先生の指示が入りました。みんな一生懸命取り組んでいますが、5回連続しての壁打ちはなかなか難しいようです。
 アンダー、オーバー、アタックの各動作が正確に思い通りにできるようになれば、3段攻撃ができるようになります。

 ところがその前にサーブが入らなければなりません。サーブ練習もしっかりしました。さらに、各コート2列になってアタックの練習です。先生の説明の時にお手本として登場してくれているバレー部の生徒はさすがです。



10.05.木  
いよいよゲームへ
 今日は1時間の授業の中で、バレーボールの基本となる動きから、それらをつなげて連続して行い、3段攻撃を目標にしたゲーム形式の練習まで見ることができました。Y先生のアドバイスはとても分かりやすく、何をするためにこの練習をするのかがいつも明確です。生徒は、常に練習の目的を十分に理解しながらすることができていました。
 3段攻撃ができるように、どのような練習を重ね積み上げていくとよいのか、よく分かりました。ありがとうございました。



10.05.木  
1年男子柔道
 2時間めは、N先生の1年7組の男子柔道です。2人が前に出て号令をかけながら、みどり清朋体操→ストレッチ→補強をします。腕立て、背筋、腹筋の補強は女子は各20回でしたが、男子は30回です。1時間めに続き、準備運動は私も一緒にさせてもらっています。お昼ごはんもアイスもまだでしたので、今日はそれほど苦しくありませんでした。

 柔道の授業は、怪我防止のために、ここからさらに念入りの柔軟や関節のチェックを行います。足の指の関節を一つひとつ回したり、あぐらを組んたまま前屈したり、また割りをしたりと、より柔軟性が求められるスポーツであることが分かります。

 次に前転、後転、側転と、基本的な動作を一通り行ってから、後ろ受け身(歩いて→小走り)、前回り受け身(右足→左足)の練習です。前回り受け身は畳に頭を打ちつける心配があるので、座って膝を立てた状態から始めるように指示されていました。



10.05.木  
けさがため
 今日は抑え込みで「けさがため」の技の練習です。抑え込みは従来の30秒から20秒で1本になったとルール改正の紹介があり、抑え込みの条件として、@相手が仰向けになっていること A足が絡まず外れていること を確認し、「けさがため」のかけ方と解きかたについて丁寧に説明されていました。
 @自分の右腰を相手の右脇に密着させる A左腕をきめる B相手の首に右腕を回して右襟元をつかんで体を載せるのではなく密着させる C足で踏ん張れるように両足を開く
 そして解くのは、右腕を抜くか、相手の脚をはさむか と教えてもらい、ペアで技の掛け合い、解き合いの練習です。みんな一生懸命です。



10.05.木  
てっぽう返し
 「けさがため」の練習を十分にしたところで、もう一つの解き方を見せてもらいました。

 密着して左腕で相手の帯をつかみ、自分の左肩の方へ足を踏ん張り体を反らせて一気に返す技「てっぽう返し」です。生徒に「けさがため」をかけられた状態のN先生が、てっぽう返しで一瞬にしてひっくり返すのを見て、歓声があがりました。見事な切れ味です。

 柔道の技は簡単にできるようになるようなものではなく、授業は難しいように思いますが、腕や足の位置や持ち方、力の入れ方など細かく教えてもらい、とても分かりやすく、かつ安全で安心して受けることができる授業でした。ありがとうございました。



10.05.木  
1年女子バレーボール
 3時間めは、体育館でA先生の1年5組女子バレーボールの授業を見学しました。いつものように、生徒が前に出て、みどり清朋体操→ストレッチ→補強の順で行い、体育館を3周、「いーち、ソーレ、にーい、ソーレ、…」と大きな掛け声をかけて走りました。

 1年生のバレーボールは1時間めの3年生の授業より、もっと基本的な動きから始められています。
 はじめにペアになってバレーボールでキャッチボールをします。相手の胸元に投げ、それを胴体を使わず手で受けます。次に両手で持ち体を反らせて振りかぶって投げます。遠くに投げ過ぎないように高く投げるように注意します。
 さらに、後ろ向きで、ワンバウンドさせて、と続きます。なかなか相手の位置に投げるのが難しいようですが、とても楽しそうで、笑顔でいっぱいです。



10.05.木  
キャッチボールからバレーボールへ
 「掌をじゃんけんのパーにしてしっかり開くと、指先まで力が入り、板のように堅くなる。その状態で、ぱちんとボールを強くたたくと、うまくワンバウンドして相手に送ることができる。」とA先生の説明がありました。その通りしてみたら、できるようになったと喜ぶ生徒もいました。

 次にアンダーの練習です。先生から「痛いけど腕をしっかり伸ばして打ちなさい。」とのアドバイスです。生徒たちは、痛い痛いと大はしゃぎしているように見えました。もちろん穏やかに二人で練習しているペアもあります。

 アンダーの次はオーバーハンドです。「ボールをつかむように、両手の指でキャッチして投げる。つかんでいいから、キャッチして投げる。だんだんキャッチしてから投げるまでの時間を短くしていくようにすると、できるようになるよ。」と、思わず「なるほど! このように教えればいいのか!」と感動のアドバイスでした。みんな楽しく一生懸命に頑張っています。

 しばらく練習すると先生のホイッスルが鳴り、生徒がさっと先生の所に集まって座ります。「今度はオーバーでもアンダーでもいいから、頑張って20回以上続けるんやで。」
 さあ、ますます生徒たちは頑張り出しました。



10.05.木  
アンダー、オーバー、アタック!
 しばらくすると、またA先生のホイッスルが鳴ります。
「次は、自分で頑張って2回上げて3回めに返しましょう。アンダー+アンダーでもOK。オーバー+オーバーでもOK。アンダー+オーバーでもOKだから、3回めに返すように頑張ってみましょう。」
 
 こうなってくるとなかなか大変です。ボールは思うように真上に上がらず、ボールを追いかけ、あちこちに走り回る生徒がたくさん。でも、少しすると、コツをつかんできたみたいで、しっかりボールをコントロールできる割合が増えてきているようでした。

 徐々に、階段を上るようにバレーボールに近づいてくるのがよく分かります。

「では、『投げる→アンダー→オーバー→アタック(ワンバン)→アンダー→…』と繰り返せるようにペアで頑張ってみましょう。」
 なんと、これは3段攻撃そのものです。「なるほど」です。こうして教えたら、バレーボールの経験が全くない生徒でもできるようになるのかと理解しました。
 生徒たちは、ますます絶好調です。どんどん気持ちが乗ってきたのでしょうか、アタックの時に「ギャー」と叫びながらボールをパチンとたたく生徒も何人かいました。

 最後は6人4グループに分かれて、円になって20回以上を目標に続くか挑戦です。時間が来るまで一生懸命頑張っていました。結果は2班が21回の好記録でした。

 バレーボールの苦手な生徒に対する理想的な教え方を教わった気がしました。とても参考になりました。ありがとうございました。

 今日の3時間の体育の授業見学をして感じたのは、どの授業も、一つひとつビルド・アップしながら、目標とする技量を確実に身につけるという学びがあり、常に目標が明確で、何を考えてどのように行動すればよいのか、全ての生徒がきちんと理解していることです。このことは、他のどの教科においても重要で、とても勉強になりました。