「らむ」〜スゲエデ!〜3年古典講読
雲一つない気持ちの良い朝になりました。生徒も元気に登校してきました。穏やかに一日が始まります。今日の授業見学は、3時間予定しています。来週から中間考査が始まるので、授業もそろそろまとめに入り出しています。生徒も試験前の顔つきになってきたように感じます。働き出すと、したい勉強も思うようにできなくなるかもしれません。高校生の間に、思う存分勉強してほしいと願っています。
まず、2時間めの3年生古典講読の授業を見学しました。生徒は25人、担当はO先生です。内容は教科書にある十訓抄の「行成と実方」の精読です。本文は敬語が多くあり、文意を理解しきちんと訳すには、主語と動詞を押さえながら、助動詞の意味と用法を正確に理解する必要があります。
そこで、1年生の復習も兼ねて、助動詞の学習プリントを行いながら読み進めていきます。今日は「自発・可能・受け身・尊敬」の「る」「らる」、「推量」の「らむ」「けむ」を主に確認しました。
「る」「らる」の意味が「自発・可能・受け身・尊敬」のどれであるかは、前後の文脈から容易に分かりますが、思い込み等による誤りもあるので注意が必要です。O先生は、とても丁寧に一つ一つ確認されていました。
また、「らむ」「けむ」の違いは現在か過去かだけで、意味は、例えば「らむ」ならば、「現在の推量・原因・婉曲・伝聞」のいずれかで、「『らむ』スゲエデ!」と覚えたらいいと、1回聞いたら忘れない覚え方を教えてくれました。
入試問題をすらすらと解けるようになるには、このような助動詞の意味を瞬時に理解する必要があるでしょう。中間考査後からは多読に入るとのこと。O先生はいつもとても熱心に教えてくださっています。生徒の皆さんもしっかり学んでいました。この調子で頑張ってください。