09.11.月  
ハナミズキ
 今日は9日(土)の代休日です。私は午前、午後と1日出張でした。明日は朝からみんなで大掃除。午前の授業だけ5分短縮し、午後から平常通り7限まで授業を行います。

 何年前からでしょうか。1日1日が早く経つと感じるようになりました。夕方のニュースで、「今日で東日本大震災から6年半。未だ2,546名の方が行方不明で捜索を続けている。」と県警の方が海岸を隈なく捜索している映像を見ました。もう6年半もなることを分かっていなかったように感じました。

 清朋祭のオープニングで音楽セクションの12名がハナミズキを歌いました。ハナミズキは春に花を咲かせます。でも、この歌は春の歌ではありません。

 2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロ。大きなジェット旅客機がトレードセンタービルに突っ込んでいくシーンを映し出しながら、「これは実際の映像です」と繰り返していたアナウンサーの声が今も鮮明に思い出されます。
 幼い息子を亡くし動けなくなった父親、妻を、夫を、親を、結婚を約束したフィアンセを…、たくさんの人が深い悲しみの中にいることを知り、苦悩の末に祈りと願いをこめて書かれた歌だそうです。

 今日、あれから16年になります。テロ戦争という言葉が使われるようになり、イラク戦争やアフガニスタン紛争が起きました。今も世界各地で争いが絶えません。激しさを増しているようにも感じます。
 そして、同じ年に生まれた赤ちゃんは高校生になりました。本校でも10期生として入学し、元気に学んでいます。文化祭で明るく楽しそうな顔をいっぱい見て心が和みました。

 毎日、生徒と向き合いながら、平和な未来を作ってほしいと願うならば、何を学び、考え、行動するか、生徒に伝えることを、もっとよく考えなさいと、ハナミズキの歌は、静かに、強く、教えてくれているように感じました。

 ‘Power of Smile’〜優しい笑顔の力は、争いを超えることができるでしょうか。世界中の人々がつながり、笑いあえる未来になってほしいものです。