09.05.火  
第2回防犯・防災避難訓練@
 今日は「第6回大阪880万人訓練」の日です。午前11時に大地震が発生し、3分後に大津波警報は発表され、緊急速報メールが一斉配信されます。本校もそれにあわせて第2回の防犯防災避難訓練を、日頃お世話になっている東消防署から4名の署員の方にお越しいただき、実施しました。

 今回は授業中に大地震が発生し、北館1階西側の技術員室から出火し、C階段が使えない設定です。授業担当の先生の先導で、放送によりそれぞれ指定された経路を通り、グラウンドに避難しました。授業単位ごとに整列・点呼し、教頭先生に報告します。避難指示の放送から点呼完了まで9分33秒でした。
 
 実際に発生した時は、まず、可能な限り身の安全を守り、揺れが治まってから指示どおりに安全を確保しながら落ち着いて避難場所へ移動します。放送等の指示がない時は、自分の判断で安全な場所へ避難します。その時、自分が普段いる所の避難経路や避難場所を前もって知っておくことや、どんな事態に遭遇しても慌てず的確な判断をする心構えを持っておくことが大切です。



09.05.火  
第2回防犯・防災避難訓練A
 実際の場面を想定し、授業単位で点呼の確認が取れたら、クラス単位に並び変わります。ここで初めてクラス担任の先生が、登校しているクラス生徒全員の安否確認ができます。飛散したガラスの破片で負傷した生徒や教職員がいるかもしれません。倒れてきたものに挟まれて動けない人がいるかもしれません。あるいは、恐怖と不安でパニックになっている人がいるかもしれません。人命救助に1分1秒を争うような緊迫した場面で、落ち着いて周りの人たちを安心させながら、迅速かつ的確に行動する必要があります。学校で地震が発生した時は、私たち教職員が果たすべき役割と責任は重大です。
 
 並び替えが終わってから、消防署の方による消火器の使い方について説明がありました。炎が1.5mほど以上に達していたら、消火できないそうです。
 次に、保健委員長が生徒を代表して、段ボール箱を炎に見立て、消火器を使って消火作業の演示をしてもらいました。炎ではなく火元を狙って噴射させるのがポイントです。粉末は15秒ほどしか出ません。しかし、使い方を誤らなければ、初期の消火はほぼ消し止めることができます。
 続いて生徒と先生方に水を入れた消火器を使って、消火訓練をしてもらいました。防犯防災避難訓練は私たち教職員にとっても大切な訓練です。

 最後に消防署の方の講評があり、実際はお喋りをしながら避難する事はないと、注意も受けました。生徒も私たち教職員も、実際に大地震が起きた状況を想定し、どんな場面に遭遇するかいっぱい考え、本気で取り組む訓練を繰り返しする必要があります。

 地震や台風、火山噴火など災害の多い土地に住む一方で、豊かな自然の恩恵もたくさん受けています。数千年に1回といわれる断層運動を繰り返してできた生駒の峰を傍に見ながら、たとえ大きな地震が起きても、生きて人と人とがつながり、力を合わせて苦しみや悲しみを乗り越えてきた人間の尊い歴史があることも事実です。

 生駒断層はあと数千年は動きそうにありませんが、南海トラフ地震はそうはいかないようです。「備えあれば憂いなし。」できる準備はしておきたいものです。今日は、東大阪市東消防署の方に大変お世話になりました。ありがとうございました。