国文祭・障文祭なら2017オープニングに出演します
昨日の放課後、3年4組の米村一輝さんが担任の先生と一緒に校長室に来てくれました。米村さんは、今日から始まる全国初の一体開催となった「第32回国民文化祭・なら2017」「第17回全国障がい者芸術・文化祭なら大会」で、明日9月2日午後7時から東大寺大仏殿前で催されるオープニングフェスティバルに出演します。
フェスティバルのテーマは「交流と融合と創造の1500年物語」〜奈良・東大寺を舞台に伝統芸能、創作パフォーマンスで日本文化独自のダイナミズムを描き出す〜というものです。
米村さんはその第3章〜芸術の別や障がいの有無を超えた新たな文化を創造する今を創作パフォーマンスで表現する〜に、米村さんが所属して活動しているジェネシスオブエンターティメントの一員として車いすダンスパフォーマンスを披露します。会場は入場制限があり、観ることはできませんが、テレビ番組やニュースでその様子を見ることができるかもしれません。
ジェネシスオブエンターティメントは、障がいのある人とない人が共に踊る「車いすダンス」を主軸に共通の生きがいづくりをめざし発足し、大阪府下を中心にイベント出演などの活動を展開しているグループで、10〜70代の70名の方が所属しています。
米村さんがこの活動に参加したきっかけは、小学校の時の人権学習だったそうです。そして、実際に障がいのある人と共に過ごす中で、その人たちの逞しく生きる強さや優しさ、心の大きさに感動し、心から尊敬の念を持つようになり、高校卒業後も、もっと深く関わっていきたいと思うようになったと聞きました。
「障がい者理解とは、障がいのない人が、障がいのある人の困っていることを理解し、助けることだと思っていたが、全く違っていた。むしろ逆で、励まされ元気をもらうことの方が多く、関係は対等であること、そのことを理解してもらうためにも、ともに踊るダンスパフォーマンスを続けていきたい。次は東京パラリンピックです。」と力強く話してくれました。
米村さんは、今日から明日のリハーサルで奈良に入っています。素晴らしいパフォーマンスになることを確信しています。がんばってきてください。そして、その経験から得た大切な想いを、他の生徒にもぜひ伝えてほしいと思います。